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Press release
Open Source Geospatial Foundation(オープンソース地理空間財団)
「コミュニティがリードするGISとマッピングのプロジェクトを支援する組織」
Open Source Geospatial Foundation( 略称OSGF)は、高品質のオープンソースの地理空間ソフトウェアの支援と開発を目的として設立されました。この組織の目的は、コミュニティがリードするプロジェクトの利用の促進と共同開発の支援です。去る2月4日にシカゴで開催された会合で、組織の構成とビジョンが決められました。
会合の結果、暫定役員会が作られ、5名のプロジェクトマネージャが選任されました。メンバーは北米と欧州から、C, C++, Java, PHP, Python, Javascriptなどの多様な技術分野のコミュニティを代表しています。
選任された暫定役員
- Arnulf Christl - Mapbender, CCGIS, ドイツ
- Chris Holmes - GeoServer/GeoTools, The Open Planning Project, アメリカ合衆国
- Gary Lang - MapGuide, Autodesk, アメリカ合衆国
- Markus Neteler - GRASS, Istituto Trentino Di Cultura, イタリア
- Frank Warmerdam - GDAL/OGR, カナダ
役員は今後コミュニティによりさらに4名が選任される予定です。
OSGFはApache Foundationが採用している、各プロジェクトに所属する個人から構成される会員制などのガバナンスモデルに倣います。当初の会員は5名の役員とシカゴでの会合に参加した16名の参加者で構成されます。目標である45名の会員は、広くオープンソースの地理空間コミュニティから公開された指名プロセスを経て決められます。指名された人はそれぞれ、ソフトウェア、ドキュメント作成、翻訳等の貢献度によって選ばれます。指名者のリストから、24名が現在の会員による選挙によって選ばれます。
Open Source Initiative (OSI)により認定されたオープンソースライセンスのもとでリリースされるプロジェクトのみが、本財団によって認められます。長期的な目標は、異なるプロジェクトがうまく協業し、プロジェクト間でのコードの交換を許すようなライセンスを支援することです。また、独占的な財産権あるいは特許権のあるコードがそこに含まれることを避ける手段が確立される予定です。所属するプロジェクトは、相互運用性に焦点を当て、プロジェクト同士はライブラリレベルで、商用製品やその他のオープンソースプロジェクトとはオープンスタンダードの利用で実現させます。
本財団設立時のプロジェクトは Mapbender, MapBuilder, MapGuide, GDAL/OGR, GRASS, OSSIM の6つです。 また、 MapServer と GeoToolsが参加の可否についてそれぞれのコミュニティ内で協議中です。
本財団は、ソフトウェア開発にとどまらず、政府機関が作成した空間データへ誰もがアクセスできるように促すことも目標としています。リーズナブルな条件で地理空間データにアクセスできないことが北米以外では大きな問題となっています。
会合の期間中、IRC( Internet Relay Chat )[1]によって、会議場外の人に議論が公開されました。シカゴでの会議の合意によって、強力で包括的な財団設立への道が開かれました。
この財団の設立を受け、非営利の団体として日本支部が組織される予定です。 発起人は、升本眞二(大阪市立大学)、ベンカテッシュ・ラガワン(大阪市立大学)、野田和徳(オートデスク株式会社)、森亮(株式会社オークニー)の4名で、設立準備会事務局は、当面株式会社オークニー(横浜市中区海岸通1-2 JA共済横浜ビル6F)に設置される予定です。